もろもろ
いやあ、これまたごぶさた。
いろんなことがあったり、なんだり。
「デカくて悪いか!」読んだことある人には、「カーネルじいさん」として知れ渡っている
人生の名脇役&くそババアのシモベ歴60年・・・が自由の園、天国へ旅発ってしまった。
ちょうど3年前の夏、ババアの運転していた車がハイウエイで大事故をおこし、いろんなところの骨を折り、
そのうえパーキンソン病だったもんだから病状が悪化し、「あともって6ヶ月」と宣告されていたところを3年近く延命しての最期。ババアも子供たちも本当にじいさんのことが好きだったんだなあ・・・と感動の別れであった。
わたしの家族ではありえない光景だった。
わたしの天敵であるババアとは、じいさんが死んだらもうえんがちょしようと思っていたのだが、
じいさんを失い傷心している姿を見ていたらあまりにもかわいそうで、いじめパワーも激減。
ちきしょー。ババアの悪口ネタが書けなくなっちまいそうだ。
葬式はせず、
死亡告知も出さず、ごくわずかな知人にだけ連絡し
火葬場に集まったのも家族だけ。
延命のための治療・ケアは思いっきりお金をかけて最善をつくしたけど
亡くなったあとは、むちゃくちゃシンプルな送り方だった。
なんと
お棺はダンボール。
濃紺で、まあ体裁はととのってたけどさ、びっくり。
「環境にやさしいお棺」という選択らしい。
「送り人」のもっ君みたいな人が手を加えていない亡骸とは最後のお別れもなく、
段ボールのお棺にみんなで最後のメッセージをマジックで書いて
中に本当にじいさんが入ってるのかわからぬお棺を焼いた。
火のスイッチは、息子たちが押した。
そして翌日、じいさんの好きだったヨットでメモリアルクルーズ。
ババアは、ペアの骨つぼを買い、自分も骨になったら一緒に海にまいてほしいのだそうだ。
美しい夫婦愛だなあ、ちきしょう!
そんなことがあったもんで
傷心のババアを元気づけようと一緒に飲みに出たり次の訪問予定もたててあげたり
予想外のいい嫁を演じてしまっているわたし。
ババアは、さっそくじいさんのものを息子たちにあげまくりはじめたのだが
もらうもんが、わたしたちがその昔誕生日にあげたシャツ、セーター、ジャケット・・・新品のままでやんの。
なんでじーさん、着てくれなかったんだよ~!!
空に向かって文句をたれてやった。
いつもババアのいうなりで、だけどやさしくて、家族思いで、博識で、みなに愛されたじいさん。
天国で少しはわがままいって暮らしてほしいものである。
Best Wishes