病院へ
今日は病院へ行って、超音波をやってもらった。
妊娠なんかしてねえが、
野郎の会社の保険がけちくさくなるらしいので
今のうちに見ておいてもらえるものは見まくってもらおうと
「なんか膣のあたりがうずく」とかなんとかいって
検査をしてもらったのだ。
「水をたんまり飲んでこいよ。ちびるなよ!」
といわれていた。
「たんまり飲む」のはむちゃくちゃ得意だ。
なので思いっきり酒を飲んでるつもりでがぼがぼ飲んでいった。
そしたらやっぱりちびりそうになった。
9時45分にチェックインし、
検査は10時。
根性のない女だったら待ち合わせ室が水浸しになるほどちびっていただろう。
しかし、わたしはこらえた。
空腹は耐えられないが、膀胱にはガッツがある。
股をじたばたして待っていた。
ドアが開き、おばちゃんナースだかなんだかが次の人を呼ぼうとしていた。
目が会うと
「あんたがめぐみでしょ」
という。
「なぜわかる?」
と聞いたら
「おしっこしたくてたまんなそうな顔してたからさ」
だと。
待ち合わせ室のほかのみなさんは、おしっこを我慢しなくてもいい幸せなみなさんだったようだ。
その中でわたしひとりが股間をきゅーっとしめてもだえていたのだ。
「検査が終わるまでおしっこだめよ~」
とおばちゃんは気安くいうが、わたしは脳にキーンとくるほどもよおしていた。
「は、はやくしてくれ・・・・・」
ともだえながらねっころがり体を預けたわたし。
「まあ膀胱ぱんぱんね~」
とほめられた。
上向け&横をうにゅうにゅさわられたら
「さあ、いっといで~!」
と便所へ解放され、
誠にさわやかに2キロくらい軽くなったんじゃねえかってかんじの量が飛び出した。
部屋に戻ると今度はおばちゃんは、
コードのついた棒をもち、
「次は、これ。自分でつっこむ?」
と棒をつきだす。
「これをあそこに???」
「そうよ、自分でやりたい?」
「そ、そんな・・・やりかたわからないっす」
と、うぶなふりしておばちゃんにぶちこんでもらった。
これまたぐりぐりぐりぐり。
膀胱をつきつけやがる。
「ちょ、ちょっとタンマ・・・」
水を飲みすぎたわたしは、いくらでももよおしてしまう。
2回も途中タンマをもらい、便所に走った。
それも便所は廊下の向こう。
こちとら下半身まるだし。
いちいちパンツをはくのもめんどくさいので
シーツを腰にまいて
「見なかったことにしてね、みなさ~ん」
と病院の中を走ったわたし。
朝の病院は、わたしのおかげでもりあがっていた気がする。
そんなことを朝からしていて疲れたのでもうねる。