デカくて悪いか!!                 --- Let's Go Feisty!       -48ページ目

自転車操業


今日もまた、母は娘が人生のハードルをのりこえる手助けに忙しかった。


うちの娘1はとってもおっとりしている。

女々しいことが大好きで編み物や裁縫、ピアノが趣味。

わたしには理解のできない小僧である。


「野球をやろうぜ!サッカーは?バスケくらいいいじゃねーかよ!」


スポーツをお勧めするのだが

「競争きらい」

「つらいのきらい」

とつっぱねやがる。


せっかっくでかいのに。

スポーツやってスカラシップとらなきゃ大学行けないのに。

真夏にマフラー編むような女々しい女を産んだつもりはねーんだぞー。


そんな娘1ももう小学校3年生。

なのに自転車が乗れなかった。


日本に行く前にどうにかしなくては…

身長150センチの巨漢で補助輪つきキティーちゃん自転車ではおもしろすぎる。


母と娘は特訓を始めた。


「転ぶのいやだ」

うじうじする娘。


母は笑顔で娘を励ます。

「人生楽ありゃ苦もあるさ!」

「失敗は成功のもと!」

「七転び八起き!」


「痛いのいやっていったらいやだもーん」


夕暮れ時の校庭。短気な母の頭部で「ブチッ」と音がした。


「ふざけんなー。転ばないで生きていこうとするお前の根性は腐ってるー!そんなやつはお母様が思いっきり転ばして根性たたきなおしてやるー!!!」


最後はいつも母の一喝が効く。


「転ばされる前に自分で転ぼう…」と娘1がペダルをこいだ!


                                      1

                      母から逃げる娘1


やればできるじゃねーかよー。


自転車を買ったのは1年前。

買ったらすぐに練習するといっときながら嘘をついた娘1。

なのに「こころの準備ができるまでは待ちましょう」

なんて野郎がいうから待ってやったが、結局最後は、追い詰め脅してちょちょいのちょいではないか!


あーあ、疲れる。

自主性なんてくそくらえだ!

いまどきの子供にはスパルタ教育が必要なのだ!

星一徹万歳!


あーあ、毎日こんなんですわ。

母親業はいそがしー。

体に悪い健康診断


2005年6月10日金曜日朝8時30分。

運命の時がやってきた。


すっぽかしまくっていた健康診断。

やせたら受けようと思っていた健康診断。

やせないから2年も受けていなかった健康診断。

そんな大嫌いな健康診断を受けにわたしはドクターのオフィスに乗り込んだ。


もう1回ドタキャンしようかとも思ったけど

いくら時間があったってわたしはやせやしない。


39歳になってやっと悟ったわたし。

わたしは、じたばたあがくでぶをやめて

でぶを甘んじるでぶになることを決意。


そーしたらなんか気が楽になった。

「わたしは、でぶでーす。だから体重ヘビーでーす。コレステロールいけいけでーす。血だってどろどろでーす。だって、でぶなんだからしょーがないじゃーん」

とさわやかでぶになって健康診断に臨むことにした。


大嫌いな体重計は、人の行き交う廊下のど真ん中という一等地に置かれていた。

こんなところで…

洋服を着たまま…

それも一番最初に…


まったくアメリカ人は気が利かない。

尿検査と血液検査を済ませてからはかったら3ポンドぐらい軽くなるだろうに。

GパンとTシャツとブラとパンツも脱いだら5ポンドぐらい軽くなるだろうに。

合計8ポンドも贅肉つきで体重をはからされるのだ。

ま、それだけ体重なんてどーでもいいーと向こうも思っているに違いない。

わたしは、そんないいかげんな体重測定に抗議するために土足で体重計にのってやった。

そしたら実に素っ裸より10ポンド近く重くなっちまった。とほほほほ。


やっと個室に入るとそこでは取調べ室のような質問攻めが待っていた。

「セックスしてる?」

「ひとりと?」

「相手いろいろ?」

「避妊は?」

「こどもおろしたことある?」

「ドラッグ好き?」

「酒やる?」

「アル中?」


朝っぱらからなにごと?わたし、なんかしたかい?わたしは、ただのさわやかでぶなんだよー。いじめるなよー。


詰問から解放されたかと思うとドクターは、わたしに「股を開け!」と命令し棒をぶちこみぐりぐり攻撃。

そして体を起こすと今度はナースが、わたしのぶよぶよの右腕に注射針をぶっさし、試験管2本分も血を抜きやがった。そして 「破傷風の予防接種もしとくか」と今度は左腕にも注射針をぶっさした。


「はい。もう帰っていいよ」


いわれて外に出たときは、もーろーとしていたわたし。

朝飯食ってないのに血を抜かれ、エネルギー切れで目がかすむ。

お股は痛いし、でっかいバンドエイドをあてがわれた両腕もずきずきする。


ちきしょー来るんじゃなかった!

健康診断なんかまともに受けてたら病気になるわ!

来年からまた健康診断ボイコットを決意した金曜日の朝でした。






















あしたのジョー


いよいよ健康診断があしたにせまり、空腹を抱えふらふらじゃあ。

このまえの日曜日のパーティー以外はこの2週間近く毎晩ダイエットドリンクだけなのに

出っ腹はへっこまない。体重も5ポンド以降、減りしぶってしている。


なぜだ!

これが「年」ってことか?


若くてでぶだったころは、3日で5キロくらい減ったのに。

39にしてメタボリズムが狂ったか?

ちきしょー。


ダイエットをするたび「あしたのジョー」を想う。

ジョーは、計量の前に食べず、飲まず、走りまくっていたっけか。

ふらふらになって最後は血まで抜いていた。

ああ、ジョーよ。

君は、ダイエットの神様だ。


しかし、わたしにゃそんな根性はない。

下剤でも飲んで腹をくだすか…

必殺・壁に手かけの術で体重ごまかすか…

再再再再再ドタキャンか…


乞うご期待!





サプラーイズ!


「Nを家から追い出してくれ」


Nの夫からの指令がくだった。

「追い出してくれればあとはこっちでうまくやるから」


そうNの夫はいった。

ああ、わたしは共犯者。

6月5日午前11時。

わたしは、Nをだまし、家から連れ出し、「飲め、食え」と脅しながら都心部に潜伏していた。


「帰りたいよー」

「うるせー。これでも食らえ!」


次の指示が出るまでは動くに動けない。

がらんとした日曜のホテルのレストランバーで

わたしたちは、昼間っからシャンパンを1本空にしたあと、くさいチーズを肴にバーボンをすすっていた。


2

  くさいチーズとバーボン@真昼間

そのころN邸。

「いまだ」

「かかれー」

Nのいないのをいいことに何十人もの老若男女が家におしかけてきた。

「さあ、やっちまえー」


閑静な住宅街にあるN邸は、荒れ狂う群衆に好き勝手に荒らされていた。

異常を察した番犬がワンワンと吠え狂う中、手加減を知らぬ群衆は家財道具をいじくり、勝手に移動し

家中にありとあらゆるアルコール飲料をばらまき暴れていた。


ふふふふふ


満足げな顔のNの夫。

妻のいない間に幸せな家庭の日常は消え去り、異様で異常な光景に姿を変えていた。


「みなの衆、よくやってくれた」


Nは、群衆をたしなめると、都心で潜伏するわたしに再び指令を出した。


「人質を解放しろ」

「ラジャー」


Nを郊外のショッピングセンターの駐車場で解放し、任務を終えほっとするわたくし。

さあ、しかしここからが本番である。

わたしは大急ぎで、姿を変えたN邸へと向かった。



そして5時。

一日中飲酒を強要され軟禁されていたNが、千鳥足で家へ帰って来た。



「サプラーイズ!」



N邸に潜んでいた群衆一同で大合唱。

Nさんのサプライズお誕生会大成功!


                

                          1  

             3  

                 ろうそくの数、それは秘密。


あああ、よかったー。

無事、ひっかかったー。


朝からドキドキしていたのであった。

ばれずに拉致しておけるか不安であった。

うまくひっかかった安心感から飲んで、食って、飲んで、食って、ここ数日の空腹との戦いが水の泡…。



              ddd  

             タイ料理のケータリング食いまくり!うまかった!


ま、いいか。

なんてたっておめでたい!

うーんと年上のNさん!いつまでも若づくりでがんばってねー。





 

6月5日 日曜日 なにかがおこる!


夕メシをちゅーちゅードリンクのみにしてから丸4日。

酒を断って丸5日。


ぎゅるぎる鳴る腹を抱えて眠ることにもなれ

体重も5、6ポンド落ち

「やればできる!」

と自信もついたが今日は、やらない日。


今日はNさんのお誕生日を祝い

女ふたりで街へ繰り出すのだ。

昼からシャンパン飲んでやるのだ。

そして今日は、なにかがおきる…


夜、速報でお教えします。

ふふふ、楽しみー。




かけ・ごはん


「かけー」

「かけー」


メシの時間に必ず始まる「かけ」合唱。

お母様がどんなにうまいものをお作りになっても

うちのガキらは「かけ」命。


しかたねーなとお母様が取り出すのは、金の箱に入った我が家の家宝。



                    じゃーん!

          3

                我が家の家宝!「かけ」



お子様ふりかけ(一食分)が、わんさか入った宝箱。

ガキんちょらの大好物の「かけ」の貯蔵箱である。


「ひとり一袋だぞ!」

「おかわり用は瓶入りの安いのにしろよ」


お母様が厳しく申しても

カリフォルニア米の上にどばどばとばらまかれる家宝の「かけ」


           2

             いつもズルするサル娘

一番人気は、丸美屋の「スヌーピーふりかけ」

こいつにはびっくり。

だって、スヌーピーの形をしたゴマ塩フレークが入っているのだ!


 

            1   

                 見える?スヌーピーよ。

スヌーピーがゴマ塩フレークになった!

日本のお子様には「それがどーした!」と馬鹿にしたくなるような出来事でしょうが

我が家にやってくるアメリカ小僧は

「オー マイ ガーッド!」

「アンビリーバブル!」

とわかりやすく感動してくれる。

みんな

「日本人はすごいなー」

と感銘を受け、

「わたしも「かけ」の本場日本にいってみたいわ」

と親日派の養成に非常に役立っているのだ。

丸美屋さんは、自分ちの「かけ」がそんなにどえらい効能をもっていると知っているのだろうか。


アメリカ牛の輸入再開もしてくれないわ、

靖国、竹島、ごたごたあるわ、

各方面で嫌われ者の我が日本。

ブレークスルーは、スヌーピーの「かけ」にあるかもしれない。


世界中にこのすばらしい「かけ」をばらまいて

「日本ってすごい」

「日本っておちゃめ」

と次の世代を担う世界の若者をどんどん親日派に養成しようじゃないか。


シアトル界隈は、わたしにお任せあれ。

だから我が家にスヌーピーふりかけをコンテナひとつ分くらい送ってくれないかなあ。

キティーやプーは買えるけどスヌーピーは売ってないのさ、ここいらじゃ。

日本からのおみやげ頼みの我が家の在庫も品薄なのよね。


丸美屋さーん

読んでるー?

「かけ」ちょーだーい!







「クールビズ」の呪い


「クールビズ?」

今朝の日本語TVニュースを見てびっくりこいた。

6月1日から、日本じゃみんな薄着なんだって?

法務かなんかの女大臣が

「体でこぼこですからー」と薄着を恥らっておったが

薄着宣告はデブにはつらい。


沖縄ファッションでへらへらしていた小泉さんは、ガリガリだからデブの気持ちなどわからんのだろう。

デブのファッションの基本は、隠す。隠す。また隠す。

冷房のききまくった日本では
「わたし冷えショーだからー」と体を隠しまくれてデブにやさしい環境だったのに!
隠す術を失われたデブは、この夏どーすりゃいいのだ?


ああ、なぜわたしの上陸前にそんなデブいじめの政策をとりやがる。

この夏、日本でデブの逆襲がおこるぞ!


デブの汗はくさい。

クールビズだからと室温をあげられたオフィス、電車の中でデブは、今まで以上に汗をかく。

その臭いに耐えられず失神する国民が増えて緊急医療費が膨れあがるぞ!

室温をあげられても意固地になって隠しまくるデブがいるとやつらも暑さに気絶し

デブだから運ぶのにも人手が入用になりデブ専緊急医療費がどーんと膨れあがるぞ!


3週間を切ったわたしの日本上陸。

あーあ、日本にいくのが憂鬱だわ。

どうやって隠す?この巨漢。

わたしの場合隠しまくって暑さに耐えかね気絶しても日本で保険がないのよね。

日本在住のデブのみなさんよりも痛手を受けるデブなのだ。


しかたねーなあ。

じゃあ、やせるか。


と、ご購入。


                1  

                 じゃーん。ダイエットドリンク1ケース!


今流行のローカーボ(低炭水化物)ダイエットドリンク。

これを夜メシぬいて飲むことに決定。


              

朝 、昼は普通にローカーボを意識したメシを頂き、夜は家族にはメシを作ってやっても味見もせず

ひとりちゅーちゅーこいつを召し上がるのである。

酒もぬくぞー。


久しぶりのシラフの長い夜。

仕事もがんがんできて喜ばしーい。

…と思ったら
夜8時になると目がかすみ、体温が低下し、ばたんきゅー。


空腹にはむちゃくちゃ弱いのね、わたし。

あー、ほらもう目が…

「クールビズ」の日本に殴りこみをかけるまでがんばらねば…


デブは、つらいよ!


News! 

Go Feisty!    update! チェックしてちょうだい! 






夏休み歓迎儀式@オーカス アイランド


5月の終わりにあるホリデー。

それは、メモリアルデー。


戦没者のみなさまに哀悼を表す日なのだが

週末とくっついて連休になるもんだから

本来の意義を忘れみんな行楽地へと散っていく。


あとちょっとで夏休みだというのに。

ここで4連休になるくらいならとっとと夏休みに突入させろ!


と、よいこのご父兄はご立腹しているのだが

(あと2週間で学校終わるだよ)

我が家は、休みはなんでもありがたい!と

毎年このメモリアルデーウイークエンドに

寝坊と夜更かしと食いすぎと飲みすぎと怠惰で満ち満ちた夏休み様の到来を

心身共に受け入れられるよう気合をいれる儀式をオーカスアイランドで行っている。


シアトルの北、Anacortes からフェリーに乗って1時間ちょっと。

シアトル近郊のみなさまの避暑地として人気のSan Juan 諸島のひとつ。

それが、Orcas Island。

シアトルからカナダにかけてうじゃうじゃ島があるってあまり知られてないけれど

シアトルからの小旅行におすすめですわよ。

               

                 17  

                 山の上からうじゃうじゃあるSan Juan 諸島を見物。

               カナダも見える!


お金持ちのみなさんは、ここいらに別荘をお持ちなのだが、わたしらの友人はみな庶民ばかりなので

お宿を予約してのイベント決行。


なにはなくとも、お宿はウオーターフロントでなくてはならない。


公共の場で酒が飲めないから花見酒もできずうっぷんがたまるアメリカ生活。

海辺でビールとワインをぶらさげてぐびぐびやっても連行されないウオーターフロントのお宿ほど

酒飲みのストレスを発散できることろはないのであーる。

           

                 14  

                  食い倒れ決行のお宿。


                 10

                 1日中ここで飲む!食う!

まあ、そんなわけで4泊5日テレビも電話もないのどかーなところでひたすら海をみつめ

人生について考えておりました…。


                 18

                 考える椅子。


本日4時半に起き、フェリー始発にて都会に戻ったわたしら家族。

あーあ、気分はもう怠惰な夏休み。

やっぱさ、アメリカの学校はメモリアルデーウイークエンドから夏休みに突入して欲しいわ。

あしたまでの宿題、どーするんだー!

お母様は知らんふりで早寝するぞー。

早く来い、来い、夏休み!

シアトルの6月は最高!

みんな遊びにおいでー!


 食い倒れフォトメモリー                 


                 15  

                 晩飯の魚を釣りに出る父と子。

                 
2  

                

              ワイン12本、ビール2ケース、肉、魚、チーズ、

             ケーキ、パイ…よく食うやつらであった。

                 16  

              デザートも食い、また寝しなにマシュマロ焼いて食うやつら

                 

  

                         

色きちがい



「テキーラライムにする?」

「ハラペーニョペッパーにする?」

「それともストロベリーショートケーキ?」


うまそう?

全然。

だって、これペンキの色のお話なんだな。


ただいま本家を改築中な我が家。

おんぼろ家だったから、ありとあらゆる虫がお住みになってるわ、

柱や壁が腐ってるわ、工事をすすめるたびに欠陥が判明しあーこりゃ大変。

予算をむちゃくちゃオーバーしているのでケチれるもんはとことんケチるぜ!

と建築家も雇わずデザイナーも雇わずなんでも自分でやってる。

そんなんだからあーこりゃまた大変!


西に安いタイル屋があると聞けば、車ぶっとばして参上し、

東に「いいもん捨ててあったよ」と聞けば、マッハのごとくトラックで乗りつける。

大工の親分は、

「あしたまでに風呂買って来い」だの

「蛇口の高さは何フィート?」だの

「水道のバルブは2、5インチでいいか?」だの

毎日宿題&質問攻めで家主を虐待してくれる。


うおおおおおおおおおおおおおお

と毎日吠えずにはいられないわたし。


今日の宿題は、

「家中のペンキの色を決めろ」

であった。

この宿題は2週間前から出されていたが、難解すぎてお手上げ状態であった。

だってさ、渡されたカラーバーの束、8センチの厚さだぜー。

「茶色」だけで100種類くらいあるわけよ。

こんな中からどーやってきめるんじゃー!


                                      2  

                                                  厚さ8センチ!気が狂う!


そしてわたしはいつものごとく一夜漬け。

ためこんであるインテリア雑誌50冊をめくりまくり、気に入った色にカラーバーを照らし、


あーでもねー

こーでもねー

あーどーでもえー


と決断をくだすまで何十時間もカラーバーとにらめっこ。

最後は、「おもろい名前」斬りで決め込んだ。


マイオフィスは「億万長者レッド」

娘1の部屋は「犬の耳」

サル娘の部屋は「にんじんスティック」

キッチンは「マルガリータ」

お客さんの部屋は「ごま」

便所は「ピーナツの殻」

家の外壁は「野生牛」


実際にこれで色塗られちゃったら家族は泣くかもな。

名前で選んだからどんな色かもう覚えてないもんね。


                                          1  

                                                色きちがいご用達グッズ


色ごとからきれいさっぱり足を洗い、あしたからメモリアルデーウイークエンドってことで

オーカスアイランド にいってきまーす。

ほんじゃまた。



初七日を前に…

                              

            バイバイ SONICS 2004-2005シーズン       

                   最後の試合をもう一度       


              5

                   ゲームセットのスコア

             

                 最後のショットが入っていれば…

                 残り14秒まで同点だったのに…

                 残り5秒で逆転されて…

                 残り0.5秒のショットがこけて…

                 わたしの青春はおわっちまった。


                 1  イチローも見にきてた。

 3      4

エドガー マルティネス(マリナーズ引退したスター)も。Tシャツ投げ飛ばしてご機嫌だったのに…


        マリナーズが休みの日だったからマリナーズの選手がうじゃうじゃ来ていたっけか。

         イチローは実はバスケ好き。

         よくスタバの社長のとなりに座って観戦してる。

         たらたらした野球なんかよりもこっちのほうがいいだろうよ。

         この日、イチローは黄緑色の革ジャンにだぼっとジーンズでご登場。

         とっても奇抜。

         「なんだおまえはモデル気取りか!」

         とブーイング(BY約2名)の中お尻ふりふりやってきた。

         一緒に現れた奥さんも床屋でパーマかけて失敗したような頭をしていた。

         いけてないかんじがゲーム前に漂っていた…

         ちきしょーイチロー 負けたのはお前のせいだ!


                  6

                  敵と抱き合うわがソニックスの選手たち 

 

                甲子園なら泣きながら砂を拾えばいい。

                  バスケのコートじゃ、床板はがして帰らしてくれるのかー!

                  わたしはこれからどーして生きていけばいいのじゃー!

                    

                   

                 7

               呆然。脱力。放心。廃人。

               席から動くことができなかったわたし。 


                 

                「悲しいのは 試合に負けたことじゃない。

                 もうこのメンバーで一緒にプレイできないからだ。

                 こんなに突然みんなとバラバラにならなきゃいけないなんて…」


                そういってロッカーで抱き合って泣いていたという選手たち。

                ああ、美しきチームスピリット。

                人情の街、シアトルならではの心意気。

                

                来シーズン残る選手は誰?

                激動の契約合戦がもうすぐ始まる。

     

                初七日が過ぎたらわたしも前向きに生きていこうと思う。

                それまでは


                「なんであのシュート はいんなかったんだよー!」


                を繰り返していよう...。